2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

NHK 俳句「薄暑」メモ

水の上を ころがってくる 薄暑かな 中 博司

NHK 俳句「新茶」メモ

俳句の写生は、小さく、微細に観る方が入りやすい。脳に風 吹き込み 新茶喉を抜け 小田虎賢病む妻の 急須ふるへる 新茶かな 渡辺実恍惚の母 恍惚と 新茶汲む 稲垣長 「恍惚」を重ねたことで、救いが出た十七の 三女淹れたる 新茶かな 新開章一

NHK 俳句「雨蛙」メモ

生きていて この冷たさや 雨蛙 大井公夫 信濃には 信濃なまりの 雨蛙 村田守

NHK 俳句「さえずり」メモ

さえずりを こぼさじと抱く 大樹かな 星野立子さえずりを 覗けば小枝 揺れてをり 土屋信勝さえずりの 苦手な一羽 かも知れず 内田和幸

NHK 俳句「花」メモ

蛙の目 超えて漣 又さざなみ 川端茅舎 蛙が目だけ見せて浮かんでおり、そこにさざなみがかかる様子。騒人の 反土も暮れ行く 桜かな 前田普羅 中身は汚いが、器できれいにまとめる句

NHK 俳句「猫の恋」メモ

な行にも 濁音ありぬ 猫の恋 河合 郁