2009-01-01から1年間の記事一覧

精神状態

最近、風邪を引いて、研究や就活について一切考えずに、気ままにプログラミングの勉強したり好きな本を読んだりしてきた。こういう生活をしてふと思ったのは、「やばくない?」とか「まずくない?」というプレッシャーは、ぼくにとっては人生最悪の精神状態…

スペシャリスト

何か、目に見えて明らかな専門スキル・知識を身につけたい。いわゆる、法律とか、プログラミングとか。大学で、学習パターンつくった。卒論も80ページくらい書いた。その過程の中で、異なる領域の方法を援用する抽象化思考はそれなりに身についた。と思う。…

アウトプットから始まる学びについて

ぼくの経験上、アウトプットから始まる学びは懐疑的。「アウトプットから始まる」ことに、抵抗がある。というのは、スキルにしても、知識にしても、それがある程度身についていないと、アウトプットが始められない。ある程度のインプットがないと、何をアウ…

「はじめて考えるときのように」−もぐらの詩−

村上春樹のtwitterにこんなことが書かれていた。「僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的には空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている。」 これ読んで、「はじめて考えるときのように」に書いてあった「もぐらの詩…

課題楽しかった

でも、この「心の師」の課題は、単純にやってて楽しかった。「好きなものがなぜ好きなのか」を考える時間って、最高に楽しい。こういう時間、大切にしたい。

心の師

今日、大学院の授業で、主査・副査以外の「心の師」を紹介するというプレゼンがあった。松岡正剛、野矢茂樹、原研哉で迷った。前日まで、てか当日の朝の3時くらいまでずっと迷ってた。結構どヒットなのは、松岡正剛だったが、「知の編集工学」や「知の編集術…

「ホンネ」と「タテマエ」

この下に書いたようなことは「ホンネ」だ。でも、世の中「ホンネ」だけでは生きていけないってのは本当のようだ。豊川悦治が「弁護士のくず」で、「タテマエひっさげて生きていかなきゃならねぇんだよ」って言ってたっけなぁ。でも、「ホンネ」を知ってると…

「知る」「わかる」「考える」

最近、ぼくは、「知る」「わかる」「考える」といったあたりの領域に興味があることに気がついた。 ゼミの輪読文献やネットワーク系の文献など、わりと面白く読んできたが、心が震えたような文献はなかったような気がする。今思い返して、大学時代に読んだ文…

会社説明会で考えたこと

いろいろ会社説明会に行ってみたけど、こんな軸で分類できそうだ。・若手にも裁量のある仕事を任せて「個」を育てる/若いうちは正統的周辺参加させて「組織」を育てる ・B to Cか/B to Bか ・クライアントが特定の業界/クライアントの業界は不特定いずれ…

twitterについて

ついったーって、最初は、「言いたいことを口にせずにはいられない」(←昔、アメトークでやってたw)人のためのメディアかと思ってたけど、どうやらそうでもなさそう。というのは、フォローされている人から「見られている」という規制が働いているから。例…

ロジカルシンキング

ここ一カ月くらい、ロジカルシンキングに関する本を読んでいた。・MECE:もれなく、ダブりなく ・ロジックツリー:How+MECE ・ピラミッドストラクチャー:「So what、Why so」+MECE基本は、So what、Why、Howとベン図思考ってことですな。

朝のゴールデンタイム

この前、ブックオフで茂木さんの「脳を活かす勉強法」「脳を活かす仕事術」を見つけて買って読んでみた。著者が茂木さんじゃなかったら、この手のタイトルの本は普段は買わないが、読んでみたらやっぱりいろいろ示唆に富んでいた。学習パターンにも書いた多…

短い感想「マンガは哲学する」永井均

この本は、マンガでしか表現できない世界を実に哲学的にとらえている。この本の「意味と無意味」という章が面白かった。 ひとつは、不二子F不二雄の漫画がコンティンジェンシーを描いているという話。現実をコンティンジェンシーとして、つまり、他でもあり…

短い感想「よのなか」藤原和博・宮台真司編

この本は「人生の教科書」とうたって、ハンバーガー、家、仕事、自殺という切り口から社会をとらえた、新しい「社会の教科書」である。個人的には、こういうことを、規定の教科書と結びつけて授業で話してくれたら学校の授業も楽しいだろうにと思う。 ここで…

短い感想「はじめて考えるときのように」(野矢茂樹)

この本は、哲学者野矢さんの「考える」ということについて書かれた本だ。「考えるとは、関係性を考えること」、「規格があるから問題がある」や「ことばがあるから可能性について考えられる」という言及はとても面白かった。 ・関係を考える。コップを見たと…

短い書評「17歳のための世界と日本の見方」(松岡正剛)

久しぶりの更新です。松岡正剛のこの本を読んでみました。松岡正剛は、「情報は関係性だ」という捉え方をしているのが面白い。 「料理をすることも、研究開発をすることも、プロジェクトを組み立てることも、作曲したり踊ったりすることも、編集なんです。・…

野菜ソムリエになる魅力

今日、新宿で野菜ソムリエの雑誌Vegetaを買った。その中で、野菜ソムリエの魅力として「体と野菜のこと」「世界が違って見える」というのが面白かった。 「体と野菜のこと」 風邪をひきそうになったら生姜を料理に取り入れたり、夏に水分が不足していると感…

「野菜のソムリエ」への覚悟

昨日、「野菜ソムリエ」の説明会に行ってきた。とてもやる気が出た。 自分が好きな分野について「知る」ことで、「もっと美味しく」「もっと楽しく」を実現する。そして、その魅力を自分の言葉で語るスペシャリストを育てたい。そんな人と、交流したい。 そ…

創発空間における「コンテキスト」の重要性−國領さんより−

続いて、「創発する社会」の國領さんの章。國領さんのすごいところは、あれだけ中小思考を進めながらも、あくまで具体的なビジネスモデル提案のレベルまで持っていっているところだと思う。創発空間とは、創発を誘発するような仕組みをもつ空間である。そこ…

智場「井庭先生×増田直樹さん」対談

Glocomのこの対談を読んだ。ネットワーク科学のこれからについて、とても興味深い対談を交わしていた。特にぼくが興味をそそられたのは、「ネットワークのダイナミクスのとらえ方」だ。 井庭先生も、増田さんも、「これまではどれもスナップショットにおける…

熊坂先生の話−「創発する社会」より−

最近、SFCの教員で各章を担当執筆されている「創発する社会」を読んだ。今、最初の熊坂さんの章を読んだのだが、創発をこれまでの社会論の流れからとらえているのが、さすが熊坂さん。 冒頭 □(創発とは)多くの要因や多様な主体が絡まりあいながら、相互に影…

「認知症介護」大谷るみ子さん

今日、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」を見た。大谷さんこそ、コミュニケーションのプロフェッショナルだ。 印象深かったのは、「『認知症だから』とその人の行動を否定しないで、受け入れる」という方法だ。具体的には、認知症の徘徊を否定するの…

本「大学時代にしなければならない50のこと」(中谷彰宏)

中谷さんの有名なこの本を、学部卒業を前にして読んでみた。たぶん、大学に入る前にはピンとこなかっただろうことに、刺激を得られた。こういう啓蒙書はあんまり好きではないのだが、わりといいこと書いてあった。 □「こいつはすごい」と思う人に出会う「『…

経済羅針盤「漁師」の話

引き続き、経済羅針盤を見た。この日は、漁師をマネジメントする人の話だった。 漁師という一次産業は、従来より、「背中から学ぶ」の典型的なスタイルを突き通してきた。しかし、このスタイルに共感できない若者が漁につかず、後継者が育たないことが、業界…

NHK小さな旅「暁の剣道少年」

今朝、めずらしく早起きして、NHKの小さな旅をみた。今週は、水戸の寒稽古の様子が描かれていた。剣道場は、しなりの効く杉の木でできているらしい。そのため、一歩踏み込むと道場全体が揺れるが、それだけ耐久性がある。 その道場に「文武不岐」と書かれて…

小説「ミュージック・ブレス・ユー!!」

最近、卒論を書きながら、自分がやりたいことは何なのか、ずっと考えていた。大学院入試のこともあり、本当に苦しかった。 そんな時、ふとブランチで紹介されていたこの本を買って、読んでみた。 主人公、オケタニアザミの「仮進級」という立場や、「やりた…

「マジメ」と「反骨心」について

これも、何日か前の日経新聞にて かの有名なラグビーの「ヤサカの慎吾」が、こう述べていた。 「最近は、マジメだけれど、怒られれば自分の殻に閉じこもってしまい、何を考えているのかわからない。理解に苦しむコトがある」 耳が痛い。 自分だけではなく、…

「武道と身体性」について

何日か前の日経新聞より 中高の「体育」って、人間の身体の仕組みから、「型」を与えるということの大切さを、もっと指導するべきだと思う。 最近、若い女性や会社帰りの中高年の間で、「剣道」が流行っているらしい。剣道をはじめとする、武道独特の呼吸法…