「はじめて考えるときのように」−もぐらの詩−

村上春樹twitterにこんなことが書かれていた。

「僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的には空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている。」


これ読んで、「はじめて考えるときのように」に書いてあった「もぐらの詩」を思い出した。

ぼくらは、学べば学ぶほど「問い」を発見できるようになる。なぜなら、「問い」は規格があるところにしか生まれないから。同じように、もぐらは、掘れば掘るほど、どこが「掘っていないか」がわかるようになる。もぐらに「なぜ掘るの?」と聞くと、「もっと掘るところを見つけるためさ」と答える。


でも、このことは、考えようによってはプラスにもマイナスにもなる。「次に掘るところを見つけるために掘る」というのは、ある意味で終わりのないむなしさがある。その一方で、それが自分の「好きな事」であれば、そういう生き方もわるくない。はず。