「武道と身体性」について

何日か前の日経新聞より


中高の「体育」って、人間の身体の仕組みから、「型」を与えるということの大切さを、もっと指導するべきだと思う。


最近、若い女性や会社帰りの中高年の間で、「剣道」が流行っているらしい。剣道をはじめとする、武道独特の呼吸法が、集中力を高めたり、内臓を鍛える効果があるらしい。その呼吸法というのが、ゆっくり吐き、自然に任せてすっと吸うもの。その裏には、人間は息を吐いている時は「実」として身構える状態になるが、息を吸っている間は無防備な状態になるという、ある種のForcesが働いているらしい。この丹田呼吸法という複式呼吸に似た呼吸法は、剣道の素振りをすると、自然に身についてくるようだ。



こういう、体育の授業は極めてこの素振りという「型」のみの指導になっている(ひどい場合は、これさえしない)が、その背景の呼吸法や人間の身体性と絡めた授業があったら、きっと楽しいにちがいない。