「知る」「わかる」「考える」

最近、ぼくは、「知る」「わかる」「考える」といったあたりの領域に興味があることに気がついた。
ゼミの輪読文献やネットワーク系の文献など、わりと面白く読んできたが、心が震えたような文献はなかったような気がする。

今思い返して、大学時代に読んだ文献で心が震えたのは次のような文献だ。

【出会った順】
・大島先生・霜先生の「駿台式!本当の勉強力」
苅谷剛彦「知的複眼思考法」
・井庭崇「複雑系入門」
・佐伯ゆたか「コンピュータと教育」他多数
松岡正剛「知の編集術」他多数
・鈴木孝雄「ことばと文化」他多数
佐藤雅彦「プチ哲学」
原研哉「デザインのデザイン」
野矢茂樹「はじめて考えるときのように」
(他にもあるかもw)


どれも、「知る」「わかる」「考える」ということについて、問いなおしたり、そのコツについて論考しているものだ。


ああ、だから「人が持つ世界観」に興味があったんだ。
だから、「学び」に興味があったんだ。
だから、「物語の機能」に興味があったんだ。
だから、「メタファー」に興味があったんだ。
だから、「パターン・ランゲージ」に興味があったんだ。
だから、「フレーム」とか「型」に興味があるんだ。

なるほどね。

上の文献だけ見ると、どれも「社会に新しい示唆を示す」という類のものではない(ような気がする)。
「創造性」とかっていうのともちょっと違うなと思っていたのは、これだったんだな
うん。
こういう(軽めの)文献に思いっきり心が震えた自分は、研究者気質ではないんだろうな。


だから、自分は、この「知る」「わかる」「考える」を支援するような道具をつくったり、「社会への新しい示唆」の実践の中で考えていきたい。
大学院で、そのいわゆる「思考の道具」がつくれたらいいなぁ。


いずれにしても、この「知る」「わかる」「考える」はライフワークのテーマにして、これを原動力にこれからもがんばっていきたい。