女性脳と男性脳

「鈍感な男、理不尽な女」(黒川伊保子)読了。
「キレる女、懲りない男」(同上)も読了。

目からウロコだった。なぜなら、「なんで察してくれないの?」という妻に対して、「なんで言ってくれないのだ」と、10年間ケンカし続けてきたからだ。

以下、2冊をかいつまんで要約。
■求めるものの違い
女性脳は「察知」を求め、男性脳は「理屈」を求める。
(例)
・女性:待ち合わせに遅れたら、とにかく謝ってほしい(待たされた自分の気持ちを察してほしい)
・男性:間に合わなかった理由を説明する(どうしようもないんだから、いちいち騒がないでほしい)


■相容れない脳
女性と男性における、脳の構造の差異。
脳梁(のうりょう)」の太さが男性と女性で異なるのだ。
脳梁は、感情を司る右脳と理性を司る左脳をつなぐ役目を果たす。女性脳は、男性脳に比べて、脳梁が20%も太い。脳梁が太いことは、左右の連携がいい脳、ということになる。このため、下記の特徴が出る。

【女性脳】
・感情がすぐに言葉になる
・右目と左目の映像がすぐに結びつくため、表面をみるのが得意で、細かな違いによく気がつく(赤ちゃんの表情など)
・目の前の事象に対して、過去の経験から、次にすべき行動を即座に察知できる

男性脳
・感情と切り離して筋道を整理できる
・右目と左目が各々の映像を処理する時間が長いため、空間把握が得意(地図を読むなど)
・目の前の事象に対して、一定時間、考えを整理する時間が必要になる(ぼーっとする時間が必要)

女性脳が得意なことは男性脳は苦手であり、逆もまた然りである。女性脳は自分が得意な「察知」に、男性脳は「理屈」に喜びを感じる。


■対策
上記の断絶を理解し、歩み寄るしかない。

「そもそも断絶がある」と知ってるだけで、少し穏やかな気持ちになれる。

そのうえで、
・女性は、男性にやってほしいことを「任務」として与える
・男性は、本音はどうあれ、まず共感の姿勢を示す

(男性の行動例1)
女性「なんでやってくれないの?!」
○「気づかなくてごめんね。」
×「言ってくれればよかったのに。」

(男性の行動例2)
女性「大変だったんだから!」
○「Aさんじゃなきゃ務まらなかったね。」
×「他の人にやってもらえばよかったのに。」


思い当たる節がいくつもあった。
本当に、しょっちゅうこの手のケンカをしてきた。
これからは、気をつけたいと思う次第だ。

最後に、本書から名言抜粋

「嘘でもいいから優しいことばをかけてあげれば、女性は癒される。癒された彼女を見て、後から優しい気持ちが追いついてくるのであれば、それもまた真実の言葉である」