アウトプットから始まる読書

最近(最近になってようやく!)、読書の仕方が変わってきた。


読書といっても、新書以上の学術的な本だ。

これまでは、学術的な本でも、ある意味小説を読むように、味わうように全部読むようにしていた。つまり、難しい本でも、それを味わうことで「視野を広げる」ことが、本を読む目的だと思っていた。

このことはあながち間違いでもないかもしれないが、読んでも役に立たないことが多い。読んで得られた捉え方をつかってアウトプット経験と結びついていないと、ただの自己満足に終わってしまい、とても浅い考えしか持つことができないからだ。


で、最近、本1冊全部読むのではなく、重要箇所に線を引き、今後の論文執筆に引用できそうな部分をパソコンに書き写している。こうすることで、今後論文で引用する際、いちいち本に戻らなくて済むのである。それだけではない。「引用する」という目的で難しい本を読んでいると、びっくりするほど早く読める。


このことは、きっと、社会へ出て論文を書かなくなっても、仕事をするために必要であり、また、「自分の世界を広げるため」に本質的に必要な能力だろう。


同じことを、斉藤孝や福田和也さんも言っていたような気がする。


よく、「創造の時代」という言葉を耳にするが、情報が溢れる時代だからこそ、「アウトプット」していくことが、インプットのためにも必要なのだろう。