プレゼン資料をつくるタイミング

一昨日、ゼミで研究の発表をさせてもらう機会があった。内容的には全然まだまだだが、「進められてはいる」という、ほんの小さな手ごたえが感じられた。

今回は、内容が完全に頭の中でまとまっていない状態から、パワポの資料をつくりはじめた。発表の5日前くらいだ。その時点での整理をしたうえで、続きのデータ処理をすることにした。実際に整理してみると、「これはおかしくないか?」という疑問がわく。その疑問を念頭に置きながら、データをいじくっていると、「もしかしたらこうなのかも」というのが見えてくる。そして、また、パワポの中身を書きかえる。

今まで、パワポは、発表日の前日につくっていた。前日までで、できたデータをまとめていた。それだと、当然、新たな疑問を反映できない分、クオリティは下がる。その上、ぼくはスライドをつくるのが極度に遅い。だから、その意味でも、データをいじくる作業と並行して、早めにつくるとよい。


そんなことを考えていると、「創造的論文の書き方」に同じような内容の記事を見つけた。
「論文全体が仕上がるまでのプロセスのうち、作業量とかエネルギー量という意味で六割か七割まできたところで、書くというプロセスを、少なくとも第一稿ぐらいは始めるというのが正解だと思う。そうやってみて、部分あるいはパーツができた、では、どうやって論理的につなげるのでしょうか、と悩み始めて、まだ調べていないことがあった、考えなくてはいけないことがあったと、気づく。そこで、今度は書くプロセスから外れて、またリサーチをするプロセスに戻って、その穴を埋める。それで、今度は本当に論理構成がしっかりしたなというので、また文章を書き始める。この繰り返し。」


資料を、リニア―に、論理的につくりながら、穴を見つけて、ノンリニア―に手を動かして考えていくのだ。