ライバルは小説家
大学院でお世話になってる副査のK先生が、そんなことを言っていた。
つまり、「現代社会を捉える」と言ったとき、時には科学より物語の方がうまく捉えている、ということがあるということだ。
この話は、吉田民人さんの「社会科学は法則科学ではなくプログラム科学だ」という文脈で出てきた。つまり、引力の発見のような「普遍の法則」は社会科学ではあり得なくて、コンピュータでプログラムを書き換えるように、プログラムを発見し、書き換えていくことが、社会科学なのだ、ということだ。例えば、「憲法」は、その時その時に必要なものがことなってくるため、書き換えていかなければならない。そういう観点だ。
小説家が世界を捉える、その切り口の巧みさを、データを切る巧みさで戦う。
あると思います。