「なぜ」はいかにして思いつくか

「なぜ」という疑問が思いつくためには、対象となる事態が他のいくつかの選択肢の中の1つとして位置づけられなければいけない。

例えば、「なぜ昨日の晩御飯にカレーを食べたか」というとき、それは、「イタリアンや中華でもよかったはず」という、他の選択肢の存在を前提としている。

なので、「なぜ」を思いつくためには、知的好奇心だけでは不十分で、ある程度の知識、想像力、論理的思考力が求められるのだ。