「コンピュータと教育」メモ

久しぶりに、佐伯さんの本を読み返してみたら、改めて気づかされたことがあったので、自分なりに解釈した形でメモしておく。

それは、対象となる現実を「わかる方法」(≒意味を表現できる)には、記号、略図、モデル、3つの次元があり、それぞれの次元で「描き直すことができる」ことでより深い理解につながるということである。

・記号:他人と共有可能な形で、かつ、厳格に(他に解釈の余地がないように)理解/表現する方法
・略図:現実世界をイメージ図として簡略化して理解/表現する方法
・モデル:現実世界を何らかのモノとして見立てて理解/表現する方法

本では、算数などを例にこのことが述べられていたが、この3つの次元は、システム構築過程においても同じことが言えると思う。

すなわち、
・記号的理解:変数をトレースすること
・略図的理解:フローチャートの原型となるメモの図
・モデル的理解:過去につくった「型」を作成対象のプログラムに見立てること

という具合である。


本職は、SEとして、末永くやっていきたいと思うが、「学び方」や「わかり方」についても、アンテナを張り続け、考え続けていきたい。高橋俊介さんが、「業種が全然違っても、続けていることがライフワークであり、いつかそれが仕事になる」と述べていたが、自分にとって「学習学」が、そういう存在になるようにしたい。