集中する勉強と集中しない勉強

ONとOFFを切り替えるため、「真面目に頭を使う勉強は、会社と電車の中以外ではやらない」というスタイルをとってきたが、資格試験の勉強には、これではうまくいかないことに気がついた。

なぜなら、資格試験の目的は、業務に役立てることとはいえ、合格するには「何となく分かっている/知っている」というレベルでは不十分だからである。すなわち、「電車の中で本を読む」といった、集中を要さない勉強だけでは、記憶に定着しないのである。というのも、(試験合格には記憶に定着させる必要があり、)記憶に定着させるためには、集中する勉強と、集中しない勉強を組み合わせることが効果的である。例えば、「机に向かって集中して問題を解く」ということと、「電車の中で、解いた問題と解答の道筋を反芻する」ということによって、徐々に記憶に定着していく。どちらが欠けても、記憶に定着させるのは難しい。

ここからは経験則になるが、理解した内容を記憶に定着させていくプロセスとしては、
①集中しない勉強→②集中する勉強→③集中しない勉強
の三段階を踏むとよいようである。

例えば、
①電車の中で、参考書・問題集の全体に2・3回目を通し、イメージを捉える

②机に向かって集中して問題を解き、理解不十分な箇所は参考書・ウェブで調べる

③電車の中で、問題集に再度目を通す
という具合である。

この方法を実践するには、電車の中の集中しない勉強だけでは不十分で、家の机の前で集中する勉強するための、1・2時間を確保しなければならないのだ。