「わかりやすく魅力的」であること

昨晩、自分のやりたい事は何なのか、ふと考え込んでしまった。BIやデータベースを極めることが、自分にとって楽しい事なのか。自分の愛するところはどこにあるのか。悩んで眠れなくなってしまった。

この手の悩みに嵌った時、必ず頭をよぎるのが、「教師になったら楽しかったんじゃないか」ということだ。数学を分かりやすく教えたい。論理トレーニングの道場なるものを開いてみたい。生徒が将来を考える手助けをしたい。想像するだけでわくわくする。

しかし、自分は教師をやらなくてよかったとも思う。こういう言い方はよくないが、他人の子供の茶番に付き合いたくはない(自分の子供ならそりゃかわいいが)し、学校は極めて閉鎖的な環境だからだ。

結局のところ、自分は教師ではなく、「わかりやすく魅力的な授業」に憧れていたのだ。高校の時、駿台の授業が楽しくて仕方がなかったのもそのためだ。SEの仕事において、資料の見やすさやシステムの使いやすさを追求したいと素直に思うのも、「わかりやすく魅力的」なものへの憧れがあるからだ。だから自分は、佐伯胖さんやD.A.ノーマン、C.アレグザンダーの本が好きなのだ。

「わかりやすく魅力的」であるとはどういうことなのか。仕事での実践を通じて、生涯このテーマを考え続けていきたい。