言葉のレベル感

専門用語を理解するためには、言葉のレベル感をつかむ必要がある。なぜなら、ある用語の意味は、他の用語との関係において規定されるためである。

例えば、「プロシージャ」というコンピュータ用語は、「処理のまとまり」という意味だが、「ジョブ」や「パッケージ」も処理のまとまりである。すなわち、「プロシージャ」という用語だけでは、意味が規定されないのである。「プロシージャ」を取り巻く用語は、上位概念の順番に、「ジョブ」「パッケージ」「プロシージャ」「モジュール」がある。このように、「プロシージャ」意味は、「パッケージの構成要素である」「モジュールを構成要素に持つ」というレベル感によって、初めて規定されるのである。

最後に補足を。以前、「専門用語を理解するには」のエントリーで、「似ている用語との違いを知る」と書いた。あの時は、横のレベルでの違いであり、今回は縦のレベルでの違いを指している。