プレゼンテーションは、聞き手の立場に立って進める

スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン」を読んだ。改めて参考になった事は、「聞き手の立場に立つ」ということだ。

例えば、「『12GB』のメモリを搭載した音楽プレイヤー」と強調されても、一般の人には、その凄さは伝わらない。使う人がその意味を理解するには、「6時間分の動画」「月へ行き、返ってくる間、ずっと聞いていられるほどの曲」など、実感を持てる表現に翻訳しなければならない。

プレゼンテーションは、情報をパケットのように分割して、聞き手に送り込むことなのだ。少しずつ注ぎ込まなければ、聞き手の理解速度・容量を超え、すぐにパンクしてしまう。「12GB」「50000個のトランジスタ」などの専門的な言葉が続いた瞬間、聞く気がそがれてしまう。

本書の中から、「聞き手に話を理解してもらう」方法をいくつかピックアップする。

・聞き手にとって「なぜ自分が聞く必要があるのか」を明確に示す
・誰もが認める「敵(問題)」をつくる
・数字の意味は、実感の湧くアナロジーや、敵との比較で示す

プレゼンには、聞き手への配慮が不可欠なのだ。